東京藝術大学の社会人向け講義の講義録的なのが出版されるそうで、自分が話した内容を文章に書き直している。喋り言葉では雰囲気で語っていたことを、しっかりと書き言葉に直していると、ぼんやりした思考がはっきりしてくる。

『これからを面白くしそうな31人に会いに行った。 』
著書:近藤 ヒデノリ 米田智彦, サトコ(TOKYO SOURCE)
出版社 : ピエ・ブックス
発売日 : 2008/8/5
掲載者:竹内スグル〈ディレクター〉/中村貞裕〈プロデューサー〉/本城直季〈写真家〉/山下敦弘〈映画監督〉/ムードマン〈DJ〉/永戸鉄也〈アートディレクター〉/タナダユキ〈映画監督〉/田中偉一郎〈アーティスト〉/下道基行〈写真家〉/KAMI〈ペインター〉/内沼晋太郎〈ブック・コーディネーター〉/田中功起〈アーティスト〉など

『じぶんを切りひらくアート ─違和感がかたちになるとき』
編著:高橋瑞木
編集:影山裕樹
出版社 : フィルムアート社
発売日 : 2010/8/26
そういえば、これまで、こういうインタビューを記事や本にまとめるために、そういう作業を2005年に出版でデビューして以来、何度も何度もやってきた。話してもない言葉に書き換えるのではなく、ぼんやり話したことを少し具体的にしていく作業。この作業は自分の思考を客観的にまとめる作業になっていたのかもしれない。(だから、この大変な仕事をAIに譲る気はない。笑)
ちなみに、上の2点が、初期のインタビューが掲載された本。(自分としては恥ずかしい自分の写真と文章が載っているので読み返しはしない。)
他人の「自分語り」というのは時に気持ちが悪いものであり(自分もあまり見たくないタイプだが)、これを書いてるここ自分のホームページのエッセイコーナーはある意味で、まさに”他人の「自分語り」”に見える空間だろうと思う。それなら無理して読む必要はない。
なぜなら、表現には「情報や思考の圧縮」(と「抽象化」)が必要だと思っていて、そういうさまざまな情報や思考を圧縮していく日常の”壁あて”に、この場はなっている。個人のブログのような公共場所でありさらに閉鎖空間。自分の作品や興味について書きながら考えている自分の場所。
(たまに、このような作家の思考のプロセスに興味を持つような稀有な何者かが現れた時には目から鱗の情報があるかも、しれませんが、気持ちが悪く思われてもそっとしておいてください…。基本的に自分の備考録であり、自分の思考を整理する場所であり、ここは旧twitterではなく僕のホームなので。)