新美塾!がこれまでのワークショップと違う点

(鬱陶しい自分語りが続きます。なぜなら、今、新美塾の記録集や記録展を作っているので、頭の整理です。他の企画とどう違うのか?とか、自分は何を大切にしているかの整理。でも、他人の自分語りが嫌いな人はご遠慮ください。作家が何かを作り、語るプロセスとして興味のある方はどうぞ。)

新美塾!がこれまでのワークショップと違う点をあらためてまとめる。
なぜなら、少し長い程度のWSだとか学校と名乗った連続WSと勘違いされるから。

・中高生が対象で10-15人が《半年間》参加する
   ←普通のWSの場合、数時間か1日、長くても3〜5回程度。(新美塾は1ヶ月に宿題が2回、オンラインが2回、オフライン集合が1回。それを6ヶ月間継続する。さらに日常的にラジオを作ったりグループラインで会話してたり。参加者の中で”日常化”するようにデザインしている。)
   ←普通のWSは小学生や大人が対象のものが多く中学生を対象にしたものは少ない。
   ←期間が長い場合、大人数で行われ、それぞれの顔が見えなくなりがちだけど、新美塾は全員の名前や個性が覚えられる人数にしている

・全ての内容を一人のアーティストが美術館と長期で作る
   ←「塾」や「学校」を名乗るWSやイベントや展示が多いが、そのほとんどが、いろいろな種類の複数の表現者を呼んで組み合わせたもの。1回ずつはWSでありトークであり。それをいろんな種類で構成していて、それを「学校」と呼んでいるに過ぎない。現代美術と建築家と音楽家、、などの1回ずつの連続。科学者とスポーツ選手と小説家と、、、などの1回ずつの連続。その場合、アーティスト(先生?)と参加者の関係性は生まれにくく、スタッフやチューター的な存在がそれを補うことになるが…、これは「塾」や「学校」という名前のWSやイベントや展示でしかない。
   ←新美塾は一人作家とスタッフ三人が最初から最後まで考えながら、関係を作り、それを何年も継続すること。

・内容や最終的な出口は最初から決めず、参加者の個性を変化する
   ←普通内容や最終的なアウトプットを決めてから動く。さらに何年も続けてやる場合ならなおさら。

・卒業式は参加者スタッフ共に泣ける
   ←一人一人と半年間付き合うからこそ、起こる様々な出来事がある

・ほぼ1年間通して動いている。
   ←7月〜12月は参加者が参加するカリキュラムが行われ、1月〜3月は記録集/記録展など後処理やまとめ。4月〜6月は新期募集の準備と方針決定。基本的に1年間を通して、一人のアーティストが美術館と一緒に動いている。

・卒業生ともつながっている。
   ←新美塾ではグループラインを活用する。それは集合場所やミッションの締切などの情報交換や、グループラインを使ったミッションの発表も行う。さしてを塾を卒業した子たちとのグループラインはそのまま残している。(もちろん、退出したい人は出ることもできる。)卒業生の中には新美に展示を見に来るようになった子も少なくなく、来るときはメッセージがきて、スタッフが対応する。スタッフからその子の最近が共有される。さらに、直島の下道家にも家族で遊びにきたり。あと、進路や美術に関する疑問や相談などにものる。あとはインターン的に働きたいとの声を多く寄せられるのでそこも検討中。など、交流は続くので、本当に学校のようだなぁと感じる。

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