作品/work

[ 見えない風景/Walk with your eyes ]

路上観察と散歩とスナップ写真を混ぜたような、それでいて”カメラ”を使わない写真体験。各参加者は『言葉の地図』を作り最後にそれを交換することで相手の視点・着眼点を追体験する。
ワークショップ「見えない風景」は2010年に大阪で制作し、その後日本各地で行なっている。大人も子供も一緒にスタート地点の公園に集まってみんなで遊ぶ。子供の方が面白い『言葉の地図』を作ることも。最後に面白く書けた『言葉の地図』を手にみんなでその街を散歩する。

An experience that combines street observation, walking and taking snapshots, yet a photographic experience without using a camera. (each participant creates a “map of words” and they exchange their different points of view and visions. )

『見えない風景』の遊び方/How to play ”Walk with your eyes”
2017(2010-)
映像製作:studio ICE

記録動画『見えない風景』ー山口/山口編ー
YCAM 2014.8/130
映像製作:山岡大地(YCAM)




ー大阪/野田編ー
国立国際美術館 2010.10/23 – 10/24

ー山形/芸工大編ー
東北芸工大学校内 2012, 2013, 2014, 2015

ー新潟/沼垂編ー
水と土の芸術祭2012 2012.9/22 – 23

ー広島/皆実編ー
広島市現代美術館 2013.2/16

ー愛知/岡崎編ー
あいちトリエンーレ2013 2013

ー山口/山口編ー
YCAM 2014.8/130

ー千葉/佐倉編ー
佐倉市美術館 2015.3/8

ー兵庫/芦屋編ー
芦屋市美術館 2015

ー愛知/名港編ー
港まちポットラックビル周辺 2016

ー神奈川/葉山編ー
神奈川県立近代美術館葉山館 2016

ー東京/清澄白河編ー
東京都現代美術館周辺 2017

ー香川/丸亀編ー
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館周辺 2017

ー群馬/前橋編ー
アーツ前橋 2022


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『見えない風景ー大阪/野田編ー』
国立国際美術館
2010.10.23 – 10.24

photo:SAEKI Shinryo

開催場所の国立国際美術館にやってきた参加者は、入り口で一枚の紙を手渡される。

”左手に竹の植木ピアノ教室→→→右手に小さな空地、奥の壁にオレンジの花→→→アニメのポスターが貼られたタバコ屋だった建物を左折→→→仲良しリス&キツネ→→→……”
それは、ある公園までの”言葉の地図”。
参加者は、美術館から外へ、大阪の福島区野田の下町の迷路の様な路地を”言葉の地図”片手に彷徨い、【目的地】と書かれた公園にたどり着く。どこにでもある様なその公園には、主催者の下道基行が既に待っている。

「こんにちは。私の”言葉の地図”はいかがでしたか?
今日は、みなさんに、この街で”言葉の地図”を作って頂きたいと思います。
みなさんの視点で街の些細なランドマークを見つけ、それを繋いで、あなたの”言葉の地図”を作ってください。」
人によって街の見え方は違うはずだ。街には無名のランドマークが溢れている。特にこの街は生活臭というか未消毒というかノイズがとにかくすごい。パワフルだ。
参加者は、各自散歩をしながら、明日には消えてなくなりそうな些細なランドマークを拾い集めて、”言葉の地図”が作っていく。さらに出来上がった地図を交換すると、他の人の視点の街を旅することができた。
発端は、大阪のある古いビルが壊されたという何気ない会話からはじまった。
写真を使わず、激しく変化する街の今日をスナップのように知覚する2日だけのプロジェクト。

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《チラシ》

「見えない風景」は細い路地や住宅街などで行う1日限りのイベント。参加者は写真を撮らず、言葉の地図しか作らない。チラシを制作する理由は、告知用でもあるが、WS終了後のプロジェクトとしての記録の意味もある。毎回、デザインは橋詰宗氏に依頼し、チラシの写真は下道自身が事前に撮影(写真はいろいろな要素の写り込むような中心のない写真を心がけている。)。

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《ワークショップの記録集を図書館に収蔵》

「ー新潟/沼垂編ー2012」と「ー山口/山口編ー2014」では、私立図書館がワークショップのスタート地点にすることで、記録集を収蔵。 そこでワークショップのチラシのデザインは、A4二つ折りにした。 ワークショップ終了後には、参加者の作った言葉の地図や写真や資料をA5で印刷しチラシを表紙にして製本し、WS終了後に中央図書館に収蔵してもらうことにした。これでこのワークショップは保存された。さらにこの本を借りれば図書館からWSを体験することも可能に。もちろん、参加者の見つけたランドマークは無くなっているかもしれないが。

→ All work

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