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《 『Pictures』-VOCA展 》 廣瀬就久

–Followed by English translation– 下道基行が撮影する対象は、自身の旅のなかで発見した、意外と思われる風景である。そのうえで彼が注目するのは、その風景が内包する過去の記憶である。 彼がこれまで継続的に...

《『Pictures』-VOCA展2008 》 池端はな

上野の森美術館で「VOCA 展2008」が開催されている。VOCA展は全国の美術館学芸員・ジャーナリスト・研究者などに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式で行われており、今年で15回目を迎えるも...

《 untitled(torii) 》 岡本芳枝

『untitled(torii)』と題された写真を見ていくと、異国の風景の中に突如として「鳥居」が写り込んでいる光景に衝撃を受ける。ジャングルのような森の中に埋もれるように、あるいは半ば家の構造物として取り込まれているような形で、さらには...

《 戦争のかたち-Mémoires de guerre- 》

『Mémoires de guerre』Exposition de photos par SHITAMICHI MotoyukiDu 29 avril au 10 mai 2008 A l'instar de ceux qui se...

《 Untitled (torii) 》 Shinya Watanabe

One day, after he had graduated from art school, Shitamichi discovered a ruined twostory concrete building in his neigh...

《 写真集『戦争のかたち』 》 大竹昭子

 表紙を見てヨーロッパのどこかの写真だろうと思ったが、ちがった。北海道の十勝沿岸。四角いコンクリートはトーチカだ。 えっ、どうして日本にトーチカが?太平洋戦争で上陸戦が行われたのは沖縄だけで、原爆が落ちて降伏したので本土に米軍は上陸しなか...

《 写真集『戦争のかたち』 》 金原瑞人

 大戦末期、戦闘機を敵機から守るべく建造された掩体壕の中は、畑や農業倉庫になっているらしい。(記事に付けられた写真の)原画はカラー。各地のトーチカや砲台跡などを、柔らかな色調でとらえた写真を収録する。戦争遺跡の粛然とさせるような存在感にモ...

《 写真展『Bnkers』/「HIDDEN DIMENSION」展内展示 》 暮沢剛巳

 戦争が終わって既に半世紀が過ぎ去った。だが下道基行の遺跡写真は長年のあいだ凍結保存されていた戦争の記憶を鮮やかに蘇らせる。下道に鋭い視線が追求するもの、それは言うなれば「トーチカの考古学」だ。 暮沢剛巳(美術評論家)

《 写真展『戦争のかたち』INAXギャラリー 》 入澤ユカ

 ある日掩体壕や滑走路、トーチカなど、戦後まもなく生まれの私でさえほとんど見たこともない構築物ばかりを写したファイルを持って、若い作家がやってきた。紙焼写真に写っていたものは、道路を跨ぐように建設された弓形の曲線の奇妙なかたちの開口部をも...
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