直島クロスワードパズル

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直島で密かに行っている私塾「しまけん」。
小学3〜5年生と一緒に調査や表現の楽しさを何かの形にするプロジェクト。
毎週彼らと向かい、彼らが得意な部分やそうではない部分を見つめつつ。みんなで何かの形を作る方法を模索した結果、なぜか、偶然直島を調べて作った「直島クロスワードパズル」が生まれた。それを「広報直島」に売り込み、コーナー化がついに実現!「広報直島」は島全域に配られる島内の最強メディア。「直島クロスワードパズル」は問題がゆるいのと、島民しか答えられない回答が多いのが特徴。昨夜、家のテーブルにそれを置いておいたら、妻が早速やっていたようなので、クロスワードは誰でも参加しやすいし、制作面ではリサーチからのアウトプットとしても有効かも。
僕も子供達もクロスワードに興味もなかったし作ったこともなかったが、今では立派なクロスワード職人になってきてきてる。クロスワードを作りきっかけは、みんなでつくる媒体としての試行錯誤が、「直島ウソ新聞」→「答えのないテスト」→「問題が難解で答えが超簡単なテスト」という流れの先に生まれた。詳しく書くと、まず彼らに日々の発見をノートに書かせていて、それから直島の日常をフィクションにした「直島ウソ日記」を書かせて、その流れで「直島ウソ新聞」を作ろうとしたが失敗。その後、「テスト」というフレームが子供達の共通の興味/言語だなぁと思い、面白いテストを作って誰かにやってもらおう!と「答えがないテスト」や「問題が難解で答えが超簡単なテスト」などを作ってみてすごく盛り上がったが、結局誰もやってもらえないことが判明、作るのは難しいし楽しいがやってくれる人がいないので失敗。そこから、「直島島民しかわからないクイズ」を考えるようになって、テストではなくてクロスワードパズルが良いのでは?となった。経緯。
クロスワードパズルは作ってみると、まず、答えから考えるわけで、直島につながる文字を考えて、完全に6×6のコマを埋めるのがすごく難しく時間もかかる。でもそれが全てが埋まった瞬間には歓声が上がるほど嬉しい。そこから、クイズを作っていく。そんなプロセスも面白い。さらに、先日、クイズに出てきた場所に実際に探検しに行ったり、島への関心は上がっていくきっかけになっている。

他のプロジェクト「14歳と世界と境」は中学生と地元新聞をジャックするプロジェクトだったが、今回は小学生と島内紙をジャックする。連載に向けて子供達と編集会議。これは僕の作品とかではなく子供達のアウトプット、だから僕の名前はない。でも、それを見て「ミッチーの名前がない!?なんで?」と気遣ってくれました。「ミッチーは縁の下の力持ちという役目なので」と。
新しいメディアを作るのではなくて、すでにある場所に余白を見つけて寄生するっていうのは、新しく作るよりも交渉とか関係を作るのも大変だけど、それも含めて自分らしいやり方のひとつだし、それが小さな形になったなぁと思います。広報直島の担当者の方々の協力に感謝です。そして、島の方が、島の子供の作るこのコーナーを楽しんでもらえると嬉しいなぁと願うばかり。来月の仕込みしないと。

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瀬戸内「」資料館のことをいつも考えている。それは作りかけのシリーズ作品のことをずっと頭のどこかで考えながらすごいしているのに近いなぁと最近思う。僕の作るスタイルがシリーズ作品ばかりなのは、大きな何かをドンとおいて終わりのような作品ではなく、じわじわじわじわ要素が増えながら形が徐々に出来上がっていく感覚。写真シリーズの場合、旅先や日常で1枚の写真が撮れて始まり、その旅が次の旅につながりながら、展開し、枚数が増えて、徐々にコンセプトも自分の中で言語化できていく。瀬戸内「」資料館はまだ言語化できていない部分もあるので、まだ完成は先かもしれないが、その時は突然やってくるだろう。
「直島クロスワードパズル」は額に入れて展示するわけでもないので、瀬戸内「」資料館、全体への影響は資料館の本棚に並べられると厚みが2ミリくらい増えるくらいにしか変化しない。収集した本屋購入した本を一冊ずつ選んで並べていっても、ほとんど変化はない。作品を作って置くという行為には程遠い、気が遠くなるような蓄積がこの資料館の力になると考えているので、このシリーズの完成形が見えるにはまだあと3-5年くらいは最低必要なのかもしれない。