補足 14歳


[14歳と世界と境]について文章を書いた。
http://www.nmao.go.jp/publish/news232.pdf
文章は5ページ目にある。このプロジェクトに興味を持ってくれる方にはオススメ。


ただ、さらに、
そこでは書ききれなかったことやよく質問を受けることを少しここに書いておこいうと思う。
上の文章を読んでからの方が読みやすいです。

【無料である事の難しさ】
この1ヶ月で札幌と沖縄で朗読会を行なった。
どこかの会場で[14歳と世界と境]の本を僕が読んだりみんなで読む。
本は電気がいらないので、どこでも気軽にできるのは良い。
友人がスペースに呼んでくれたり、今後は河原とか公園でもやりたい。
朗読会というのを、生まれて初めてやってみているのだから、これが正解かはわからない。でもなぜ朗読会を行うのかというと。実は朗読会をしたかったわけではなく…この本を作りたい気持ちや本を旅させたい気持ちが、朗読会という形になった…のだ。
なぜなら、「この本は無料」だから。無料でもらえるものは無料の扱いを受ける可能性が高いから。だから、「イベントに自分で予約をして来てくれる人」に「僕がサインを書いて手渡しをする」ことによって、お金ではない何かを交換したいと考えている。実は今回沖縄ではたまたま誰かの誘いで朗読会に来ていた人がいて、その人は本を会場に忘れて帰っていた。ま、自分にモチベーションがなくて、無料となると悲しいかなそうなってしまうのだ。300部しか作っていない。会場の椅子に置いて帰ったり、家に帰って本棚にポンと置いてそれでおしまいではなくて。一人目だけでも、なるべくモチベーションのある人に手に取ってほしい、と。その気持ちは薄れていくにしても、回っていくうちに何人目かの誰がこの本自体から感動してモチベーションがまた現れるかもしれないし、自信作だし1人目くらいはしっかりと渡したいな、と思っている。そういう理由。
あと、他の理由としては、プロジェクト「14歳と世界と境」を香港の美術館で発表した展示の中で、この本の制作を思いついて、展覧会内で制作を行うことになった。そこで、展覧会の中で1冊ではなくて300冊の本を作る理由として、「これはパフォーマンスの道具です」という言葉で語った。それは「この本を人に配る方法」を決めた瞬間だった。本を使った下道のパフォーマンスとしての朗読会でもある。ただ、パフォーマンスも朗読会も未経験だったものとして、「この本を人に配る方法」を模索している。というわけです。


【なぜアジアなのか?】
もう一つ、「このプロジェクトは欧米ではやらないのですか?なぜアジアなのですか?」という質問への気持ちをかくと。
この本は、僕がシリーズ「torii」で、韓国をはじめとしてアジアの国々を何度も旅をしたり滞在制作をした時の経験や疑問から始まっている。それは、人と人はもちろんすべて分かり合えるわけではないを前提にしながらも、ただ、歴史などの”学校教育”の違いによって、政府同士でもないただの個人と個人のただの夕食のテーブルに時折登ってしまう、分かり合えないような関係性にもどかしさを感じること、そのようなそれぞれの国家によって植えつけられる”教育”を飛び越えて、いや、◯◯人と▷▷人という立場、さらに大人と子供という立場をぐるりと入れ替えて、お互いのことを考えられるような体験を作ってみたいと思ったのがきっかけ。
この本は、政府の悪口などは一切書いていない。トランプ?安倍?キム云々?そんなの一切書いてない。ただの14歳の世界の話。だから、政府に疑問を持とう!という方向性ではなくて、小さな世界の話をシャアする事で人々の気持ちを揺さぶってみようと考えている。子供の感覚から大人が影響されるような。
中国では他の国のニュースや新聞を持ち込む事は難しいそうだ。ただ、この本には何も政府を転覆を広めるための言葉は一切書いていないし、それを望んでいる方向すらない。だから、普通に自分の幼い頃を思い出して、誰しもが読めるただの本に仕上がっている。だから中国の人も普通に読んでほしいなぁと思っている。ただ、根っこには、学校教育の問題への疑問がある。でもそれは、自分自身の日本の歴史や道徳やその他学校教育に対する疑問でもある。14歳の言葉を隠喩として使って国家や政府の悪口を言いたいわけではなく、14歳の世界観に触れる事で、国境を飛び越えられる共有感覚があるのではないかという希望。
14歳は大人の常識を受け入れなくて最後に抵抗する時期。この頃の疑問に大人は答えられるのだろうか?


【マレーシアのWS】
そういえば、実はマレーシアでもこのプロジェクトは行われた。ただ、ちゃんとした新聞連載にはならず、新聞社の方針が強い状態での掲載になった。奥付の中に協力者の名前などは入れているが、あとがきの文章内に、マレーシアの文字が入っていないが、これはミス。台湾は括弧書きで書いていたし。

という事で。
ちょっとtwitterとか色々疲れるのでやめました。
facebookもやめたいのだけど、メッセンジャーをものすごく使っているから、やめられえない。。
だから、たまに「ここに」日記を書く方向は続けようかな。
少しオープンな日記帳みたいな。たくさんの人に読んでもらう必要はない。
自分の頭を整理しながら言葉にしたい。

以上