







長野県須坂市峰の原高原で、2泊3日の高原表現合宿を行いました。
参加者は、関東から参加の20-30代2名、地元から大人4名、小学高学年2名。
外の世界から切り離されたようなペンションを舞台に、外を散歩して風景を鉛筆と紙で線にしたり、何もしなかったり、最後にそれぞれ物語を描き、その場でZINEとしてまとめて読む。
徐々にそこは「自分達の場」へと変化し、最後のミッションと発表会へと流れていった。初めての挑戦。
主催はEmergence Lab(アーティストの北澤麻希と山際真奈によるアーツコレクティブ)。山際さんは新美塾!の企画者でもあり、この高原表現合宿は新美塾!の別の到達点(の入り口)のように感じた。
最後のミッションは「100年後の自画像」という新美塾でミヤギフトシさんが作ったワークショップを少し改良したもの。内容は、100年後に自分がどのようにこの世界に残っているかを想像して物語にする。それぞれが部屋や外や好きな時間を作って半日かけて文章を書き、それをプリントして製本して、読む。それぞれのフィクションの文章の中に、その人の深いアイデンティティが滲み出る。きっと、この本は他人が読んでも面白くない作品、でもこの3日間の最後に読む本としては面白くてたまらない一度きりの体験。
合宿の前に行った「無言館」で、リアルに存在する80年前から時間を止める絵/自画像たちと向き合った。それを受けて、「100年後の自画像」を想像するミッションに繋がる、そんな長野での時間になった。