今年の夏や秋はは忙しいぞ!
ここから4ヶ月間で、5本展示(一つは海外)、4つの教育系プログラム、2冊出版。
今まさに、一つ書籍の文章の締め切りを終えて、1ヶ月後の展示Aのために、脳みそのギアを完全に入れ替えた。いい感じにAがスピードにのってきた。
実はさらに、もう一つBが同時に動いているが、大丈夫。この二つは、ここ4-5年ほど一緒に仕事をしているので、スタッフがしっかり並走してくれるし、スケジューリングもしてくれるから、2つ同時に全力で踏み込める。Aは直島の《瀬戸内「」資料館》特別調査展示で、Bは東京の《新美塾!》3期生。ほんと、助かる。良い仕事にするぞ!
しかし、、、
2ヶ月後に始まる展示Cや3ヶ月後に始まる展示Dなど単発の展示やイベント、他の予定の準備のメールがジャンジャン入ってくきている。スケジュールやプロフィールの確認修正に始まり、展示の内容や什器のデザインなど。その対応がなかなか手が回らないくて、メールやリマインドが溜まる。脳がそちらにスイッチングできない。土日もない。
数年前までは、CやDのような単発のグループ展やイベントばかりだったが、AとBみたいに、チームの並走があってできている環境は本当に贅沢だし、恵まれている。
一つの仕事にしか集中できない、ということではない。問題は、たくさんの別の仕事を同時にしてしまうと、どんどん一つずつの仕事の思考が中途半端になっていくこと。仕事相手は締め切りに間に合うことを優先して作家をガンガン詰めてくるが、クオリティをコントロールをできるのは自分しかない。だからと言って「まぁこのくらいで良いか…」となってしまうと、巡り巡って自分の首や未来の仕事を絞めていくことになる。だから、自分で一つずつ期間や締め切りを交渉しながら決めて、区切って考えて、一つずつ全体重を乗せていきたい。しかし、後ろからせっつかれる。。
あぁ今まさに、ようやく展示AとBに体重が載ってきた瞬間に、少し先のBやCが脳みそを奪っていかれる。するとAやBに入り込んでいた集中やスピードが止まってしまう。はぁ。。。
さらに、日常、直島では子育てや家族のルーティーンや、子供の塾や写真研や窯工研が週一で動いている。今年から京都の大学に月3日行き30人程度の学生たちと話す。そういうのがベースにあった上での話。
結構、今の予定で限界かもしれない。しかし、今年の12月からはスケジュール真っ白。
これが自営業、自転車操業、困ったところだ。。
最近は、こういう仕事の話を家族は聞いてくれないし、一緒に仕事をする人たちも10歳以上年下だったりして、(意見を言いやすい環境にしようと努力はしてるけど、)作品など仕事の内容については明らかに相手は言われにくくなってるし、あぁ注意しないなぁ。。。挑戦したいし良い仕事したいしクオリティも上げたいけど、知らない間にパワハラとかしたくないし、。あぁ困った困った。
仕事として学芸員の場合は、若い頃は前線で自分の展示を企画する立場でキャリアアップするが、その後は館長などして、下を引っ張って育てるような立場/制作する方法があるだろう。では、個人の作家の場合、ずっと自分が前線で指揮して自分の作品を作り続けるのだろうか?
自分の制作する目はどんどん厳しくなってるし、周囲はついていけなくなるし、逆に僕自身も新しい動きにはついていけなくなるだろうし、働き盛りなんだけど、色々と差は開いていく。組織内にはそういう歳によっての役割が設定されているが、個人だと自分でその方法や役割を作ってやるしかない。危険だなぁ。。
でも、大きな個展を2年くらいかけて、作りたいなぁ。。。