2023年の活動

今年もお世話になりました。
少し自分の頭の整理と備考録のために、2023年の大きな活動を書き起こしてみます。

最近の活動(2020年以降)は、これまで通りに”外”で行う展覧会やトークなどの発表の活動に加え、住む場所/直島で「日常生活内ルーティーンに組み込んだ制作と発表活動」をもう一つ動かしていて、それが3年経ち定着してきている。(2019年までの愛知県にいるときは、前者は同じだけど、後者はただの生活/準備/休息だった。)今は外と内(ハレとケ)との両方が制作で発表の場として回っています。これは意図的に活動スタイルを大きく変化させたから。今まで「制作=旅」であったのを「制作=日常生活」に舵きりした。これはコロナ禍で旅ができないなどもあるが、直島でそのような制作スタイルに変化させようと決断したのは2019年であり、2018年の娘の出産が一番のきっかけだ。
直島も4年目。この「日常生活ルーティーン内に組み込んだ制作活動」としては、《瀬戸内「  」資料館》のメインである年一回の調査発表展に加えて、3ヶ月に1回の展示替えする小企画「直島表現図鑑」を開始(それは数年後に大きな企画として合体予定)。さらに毎週月曜「島の子供の研究室(しまけん)」や毎週月木「窯工研究会(焼き物サークル)」(や「直島写真研究会」)部活動もおこなっているし、さらにさらに、直島中学の美術部顧問になったり、美術系高校を受験する中3に週一でデッサンを教える「なおしま美術学院(なおび)」を、ビジネスとしてではなく資料館内の活動としておこなっているので、日常が大忙しである。これは、全ては資料館というプロジェクトのためであり、その館長としての活動と言える。
逆にコロナ前までメインだった外での活動、美術館でのグループ展が若干減少傾向にある。だだし、ニューヨークの小さなギャラリーに所属するなどの新しい展開も動き出す。ここから2年間はこのようなバランスで進みながら、徐々に外で発表できる作品を制作発表していく計画です。
さらに、”教育”に関わる機会/求められることが増えてきました。これは子供も授かり自分としても興味が突然湧いてきているので、新しい水脈として、求められれば、応えたいし挑戦したいと思います。

●グループ展『潜在風景』
アーツ前橋
2022年11月19日 – 2023年3月5日 
40歳前後の写真家たちが集まるグループ展に参加。さまざまなスタイルの写真家と一緒に発表できたことで自分のやってきたことを俯瞰。

●個展『Floating Monuments』
Alison Bradley Project
2023年1月19日 – 3月1日
ニューヨークのギャラリーで個展。小さなギャラリーだけどチェルシーにあり様々な関係者と交流できたし、作品がジョージ・イーストマン美術館に収蔵されことになった。地元の日本人の作家さんたちとも交流。

●グループ展『Before/After』
広島市現代美術館
2023年3月18日ー6月18日
リニューアルオープンの展示に収蔵作品が出品。ありがたい

●グループ展『KANTEN』
apexart
2023年3月24日 –  5月20日
ニューヨークの非営利ギャラリーのグループ展に参加。

●個展『瀬戸内「直島部活史」資料館』 
瀬戸内「 」資料館
2023年9月9日 – 12月23日
直島の資料館の今年の企画展。地元の教育委員会の協力など島の人々と関わる。

●グループ展『つなぎ 現代アートコレクション展』
つなぎ美術館
2023年9月10日 – 11月19日 
10年前に滞在制作し収蔵された作品と久しぶりに対面。

●出版『直島島島図鑑』しまけん
瀬戸内「 」資料館
2023年9月
3年目の「島の子供の研究室(しまけん)」。子供たちと直島を調査したものが地図として出版。ようやく一つ形に。

●直島表現図鑑01  イワタコンフェクト
2023年6月10日 –
直島表現図鑑02  田中春樹
2023年10月6日 –
資料館で始めた企画。毎回、直島のクリエイティブなおじいちゃんやおばあちゃんを紹介する。2回目までが終了、来年も3人ほど紹介予定。再来年に大きな展示に。

●『山下道ラジオ第200回』
2023年10月29日
毎週月曜日に収録して放送しているラジオ。3年以上やってついに200回。

●『新美塾!第二期生卒業式』
2023年12月17日
中高生むけの表現の塾。国立新美術館の教育普及チームと一緒に作っています。2年目が終了。来年もやります。

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